第19回人物スケッチ会 その3 次は菊やスイセン、菜の花、芽キャベツにミカンとリンゴなどの静物です。(アップは順不同です。) YAさん。 バックを決めて塗り始め全体を描きすすめる技法にみなさんが注目していました。静物を見てじっくりと観察し、YAさん自身のなかにイメージが湧き上がって、それを描き進めていくとのだと思います。そこから大胆な筆さばきが生まれ、見る側にエネルギーを感じさせてくれるようです。 NSさん。(初参加) スケッチブックは持参されたのですが、彩色の画材はこちらの水彩色鉛筆を使用して頂きました。いつも使われている画材ではないのでご不自由だったかもしれないのですが、淡い色合いで花の持つ優しさを描かれました。ご本人の人柄がうかがえる一枚だと思います。 TAさん。 新しい表現方法にチャレンジされてきました。鉛筆でそのほとんどを描き、花と茎に若干の色合を乗せています。鉛筆は硬質なのですが、それとは対照的に花びらやつぼみにソフトな質感が表され、淡い色合いが印象的です。エッチングのイメージも追求されてますますパワーアップです。 さつきさん。 今回は、ど~んとみかんを一つスケッチしてきました。色鉛筆の筆跡がみかんの周囲をグルグルと回って面白い効果を出しています。色も単色ではなく数種の色を使い、立体感を出すために陰影に青を使うなど、みかん一つからいろいろな色彩を発見されつつあります。 TUさん。 青い影がみかんと菜の花をグッと引き立てます。みかの皮や、菜の花のよじれ具合がとてもリアルだと思いました。新鮮な野菜や果物というリアル感もありですが、今回のは直販店などで購入し家庭にあった果物と野菜という生活感がとてもリアルに伝わってきます。 MAさん。 この菊の香りは強く生命力を感じさせました。当日は寒かったのでなおさらでした。そんな強さを感じさせてくれるスケッチです。花を支える茎が太く真っ直ぐにのび葉も黄色と緑のかね合いもよく踊るように元気よく描かれています。 SAさん。 今年のスイセンは開花が早いように思えます。ちょっと申しわけなさそうに咲いているスイセンの可憐さのようにも感じました。花は全体として左側へ向かっているのですが、右側に葉が一つのびてバランスをうまくとっているのは流石です。 MUさん。 菜の花と芽キャベツ、春の色合いがパッと広がります。寒い日だったので鮮やかな春の色合は心に染みこんできました。色合いを丁寧にひろい集めて再度広げていく、そんな手作業の細やかさを感じます。画材は小中学生がよく使うサクラマット水彩なのです。 そして私です。 リンゴのヘタを入れるまでは、参加者から「パプリカですか」と言われてしまいました。横にあるのはミカンなのですが、「柿?」という声がでました。画材はMAさんと同じサクラマット水彩なのですが、なんと違うのでしょう、反省です。 #
by datian
| 2016-01-21 21:40
| スケッチ絵画
第19回人物スケッチ会 その2 次は5分間クロッキーのなかから、お茶碗とお箸をもっているポーズを選び、そのポーズで10分間を2回おこないました。(アップは順不同です。) NAさん。 独特の雰囲気をイメージさせてくれます。表情だけではこのイメージは出せず、肩の下がり具合がひじょうに効果的に働いているようです。スケッチにドラマが生まれる一枚だと思います。 MAさん。 モデルさんの朴訥な人柄を渋く仕上げてこられました。MAさんは明るい性格をお持ちですがしっかりとした芯があり、そこからもこうした渋さが出てくるのではないでしょうか。お茶碗を持つ親指の上がり具合がとてもリアルです。 TAさん。 参加者みなさんとモデルさんご本人から「とてもよく似ている」と絶賛されたスケッチです。モデルさんの持っている雰囲気がストレートに伝わってきます。TAさんは、技法などを含めていろいろと挑戦されつつ、観察眼もあわせてアップされています。 NSさん。(初参加) 真面目に丁寧にコツコツと描かれていることが伝わってくるスケッチです。白と黒とのバランスがよいのでしょうか、とても落ち着いていて、それでいてモデルさんの真剣さがグッとでているスケッチで迫ってきました。 TUさん。 視線の方向がしっかりとお茶碗に向いていることで、スケッチ全体の統一感を感じます。視線の先には手が見事にスケッチされていて、見る側の視線をも導いて満足させてくれる演出はなるほどと納得しきりです。強めの線で少々の間違いは気にせずにグイグイ描いたあとも気持ちがいいです。 YAさん。 ものすごい迫力です。ご飯を食べ生きるという気構えや、生きることの真剣さを連想します。大きく見開いた眼が何か大切なことを訴えているように見えます。大きなインパクトに私は圧倒され続けています。 さつきさん。 お茶碗の方に視線をまっすぐ向けることで、良さが生きてくるTUさんのスケッチと対照的に、横を向く視線にドラマ性を感じさせます。お茶碗と箸を持つ手を苦労しながら描いたことで、横を向く視線が生きてきました。手の表情と顔の表情が共振して生み出すドラマ性を再発見させてくれます。 そして私です。 参加者から「うまいけど誰か分からない」と声が上がり、大爆笑でした。私も爆笑しつつ参りました。手も大きすぎました。次回がんばろう。 明日は通常の「スケッチはいつもの天神からです。」をアップし、 明後日に人物スケッチ会の報告その3をアップします。 #
by datian
| 2016-01-19 21:12
| スケッチ絵画
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by datian
| 2016-01-18 20:43
| スケッチ絵画
今日は第19回人物スケッチ会でした。雨のというあいにくの天気のなか、初参加の方がお一人、見学者がお二人で合計 11人の方が参加されました。今年最初の人物スケッチ会ということもあり、ご挨拶ののち5分間クロッキーから行いました。 ポーズはお茶碗とお箸を持った食事中の様子、筆記具にメモをしているところ、レジ袋を持ってバスを待っている姿など、生活と密着したものを考えてみました。この3つポーズをモデル(参加者)さんをかえて連続でおこないました。 私もモデルになりましたが、みなさんの真剣な視線、そして鉛筆など画材で描く音、その合間に「ウン」と自分で納得する声、はたまた「うぅぅ〜ん」とうなる声や「こりゃ、ご本人にしかられる」と爆笑がおこるなど、なかなかエキサイティングでした。では、5分間クロッキーの皆さんの作品をアップいたします。(コメントは時間の関係で割愛いたします。掲載は順不同です。) MUさん。 TUさん。 さつきさん。
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by datian
| 2016-01-17 21:54
| スケッチ絵画
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