<   2011年 04月 ( 15 )   > この月の画像一覧

東日本大震災から四十九日

 昨日は東日本大震災から四十九日にあたる28日、朝食の前に私と相方で犠牲になられた方の冥福を祈って黙祷をささげた。地震と津波で犠牲になり、その遺体に福島原発事故による放射性物質が降り注いだ。放射線のあまりの強さに捜索もままならい状況がしばし続いた。原発事故は遺体に何度致命傷を加えれば気がすむのだろう。無念、あまりに無念である。

 九州電力は非難の世論が強いことに玄海原発の運転再開ができずにいる。原発の運転ができないと計画停電をすると脅していたが、それも非難が強く7月前半までの中止を発表した。九電にとって夏場は電気を売って売りまくる一番の稼ぎどきで計画停電などしてられないのが本心なのだろう。私にとって消費者のことを考えての原発運転再開など信じることはできない、九電の儲けからすべてが発想されていると思っている。


1 スケッチはいつもの天神からです。
a0037907_22152676.jpg



2 虹と飛行機(シグマDP2)
a0037907_22153996.jpg

by datian | 2011-04-29 22:19 | スケッチ絵画 | Comments(7)

車イスを押して

 お昼休みの撮影散策に出には出たが撮ることもほとんどせずにトボトボと歩いて会社にもどっていった。会社の近くま来ると、なにやら車イスに乗ったおばあちゃんが動けずに難儀している。ちょっとした道路の段差に車イスの小さな前輪が乗り越えられないのだ。相方が膝の骨折で車イスを押したときに苦労したことが思い出された。おまけにおばあちゃんの力ではとても動きそうにもない。
 「どうされました」と声をかけて、車イスをおして段差をやり過ごした。「これで、動きますが大丈夫ですか。どこかに行かれるのですか」とたずねながら車イスを押した。おばあちゃんの話では、いつもは電動イスで移動するのだが、目の手術をしたので電動イスが乗れないこと、いつも面倒を見ていただいている知り合いの方に連絡がとれないこと、ヘルパーの方が来れないことなど、いろいろな事情が重なって生活費が一銭も無くなり止むに止まれず農協に年金を受け取りにいくということらしい。
 おばあちゃんは「すいませんが農協まで押していただけないでしょうか、もちろんお金は払います、だからだからお願いします」と切実に訴えてくる。私は会社に遅れるので困ったと思ったのだが、このままほっておくことも出来ず、会社に連絡を入れ事情を説明し農協まで押していくことにした。会社の了解も取れたことをおばあちゃんに伝え「農協はこちらの方向でいいですか」と押して行った。
 「良かった良かった、お金は絶対に払いますから」とおばあちゃん。
 「ぼくのおせっかいでやっていることだから、お金はいらないですよ、おせっかいにお金はいらないんですよ」とゆっくりゆっくり車イスを押して行った。
 相方の車イスでの経験があったから、おせっかいに出たのかもしれない。以前に河川敷で私のしゃがんでいる姿を心配して声をかけてくださった見ず知らずの人の親切に恩返しする気持ちもあった。でもどうも自分の心境としてはそれだけではないようなのだ。東日本大地震から困っていたら助けるという心情のようなものがあるというか、うまくいえないのだが無意識ながらそうしたものをなんとなく感じている。


1 スケッチはいつもの天神からです。
a0037907_221993.jpg



2 タンポポ Lumix DCM-G1+ZD50/2.0
a0037907_2221685.jpg

by datian | 2011-04-27 22:05 | スケッチ絵画 | Comments(10)

20ミリシーベルトのソロバン勘定

 放射線量は1年間に1ミリシーベルトが国際勧告と国内法で決められていたが、福島原発事故が起こってから突然20ミリシーベルトへと大幅に変更された。いままでの基準値の20倍もの放射線量をあびても平気とする根拠はなんなのか、医学的科学的な発見が突然あって、20倍でも大丈夫になったのではない。
 なぜ20倍にしたのか、1ミリシーベルトでは被害補償をする範囲が超広大になるので、20ミリシーベルトに範囲を狭くし補償をできるだけ少なくしたいとする経済的な理由が見えてくる。国民の健康よりも経済的な損得が優先して国内法を無視し科学的医学的な基準をかえて20ミリシーベルトにしてまう。東電経営陣が本当に謝罪する気があるなら、まず政府にこの20ミリシーベルトを、もとの1ミリシーベルトにもどさせるのが筋ではないか。
 くわしく分かりやすく武田邦彦氏が解説しています。

1 スケッチはいつもの天神からです。
a0037907_22122141.jpg



2 お昼休みの撮影散策から。(Lumix DCM-G1+ZD50/2.0)
a0037907_22132753.jpg

by datian | 2011-04-25 22:19 | スケッチ絵画 | Comments(4)

玄海原発の地元の範囲とは

 お昼休みの食事時間にテレビニュースで玄海原発のことを報道していると、ひとりのパート女性が玄海原発からこの会社と居住地までの距離が60km前後であることを話しだした。そこで私もパソコンから刷りだしていた玄海原発からの5キロメートルごとの円周を書きこんである地図をだした。
 数名のパートの女性全員が騒然となってきて
 「近い、近すぎる」、
 「この福岡市は玄海原発から風下で帯状に放射能が広がるって!!」
 「これじゃアメリカ兵も近寄らいない危険区域だ」
 「ひぇ〜、そうなんだ!!」
 小さな子供さんのいる若いお母さんパートの人はより深刻で真剣である。 

 玄海原発2、3号機は4月下旬から運転再開の予定だったが、福島原発の事故から九州電力は地元の理解が得られないとして5月からに延ばしたが、それも無理で6月以降になるとしている。
 私の職場の同僚パートの人たちの厳しい反応からしても、理解など考えられない。まして玄海町の人たちからはなおさらである。

 ところで「地元の理解」という「地元」とはどの範囲までのことなのだろう。原発のある町という行政区域をはるかにこえて放射能汚染が広がることを福島はしめした。玄海原発から福岡県庁まで70km前後、東京新宿の都庁で言えば小田原ぐらいに3機の原発があることになる。近い近すぎる、地元とは行政区域ではなく広大な汚染範囲を想定し地元とすべきである。
 福岡知事と福岡市長は地元として、九電に玄海原発ついて鋭く厳しく問いただすべきではないか。

1 スケッチは職場の同僚です。
a0037907_2243515.jpg


2 ノヂシャ(Lumix DCM-G1+ZD35/3.5)
a0037907_22445599.jpg

by datian | 2011-04-23 22:46 | スケッチ絵画 | Comments(2)

電気料金値上げ、大手は自家発電できりぬける

 原発事故被害への補償費、終息費用と十年単位の管理と廃炉費用などの巨額資金を捻出するため電気代の値上が浮上してきた。値上げは一般家庭の家計を直撃するが、鉄鋼各社やJR東日本などの自家発電で電力をまかなう大手企業は東電から電気を購入しておらず値上げの痛手はない。長期にわたって電気代が上がるとなれば自家発電に切り替えていく大手工場は増えこそすれ減ることは考えられない。ますます東電と原発に依存しない電力大口需要家が増えてきそうだ。
 原発がなければ電力不足がおこり大手工場に支障が出て経済が停滞するという根拠は希薄なものにならざるを得ない。
 21日には米国のシンクタンク「ノーチラス研究所」が、東日本大震災で失われた電力の供給を回復するには原子力や火力の発電所を再稼働、新設するよりも、省エネや再生可能エネルギー、小規模分散型の発電を拡大する方が、供給を早期に実現でき費用も安く済むとの調査報告書をまとめた。
 そして日本の環境省は同じく21日、風力や地熱、水力発電など再生可能エネルギーの利用可能性について、東北地方では、火力や原子力などによる現行の発電量を上回る潜在力があるとする調査結果を発表している。
 ほぼ同様のことは今までも良識ある人達から言われてきたが、アメリカと日本のこうした機関から出てくるということは、国民からの非難世論が強くなりすぎてはまずいと判断し、原発には旨みが無く別の儲け方でいくという宣言のように思えてくる。
 いま電力各社はどうやって原発から手を引いていくか、困っているのではないか。「世間の批判非難が正しい」とは口が裂けても電力会社経営陣は言えない。なるべく痛手を少なくして手を引きたのだろう。九州電力は「原発が止まったままなら計画停電をするかもしれない」とまだ消費者のために原発があるようなことを言っている。

1 スケッチはいつもの天神からです。
a0037907_22464538.jpg



2 イチリンソウ。(Lumix DCM-G1+ZD50/2.0)
a0037907_22472981.jpg



3 ニリンソウのつぼみ。
a0037907_22483060.jpg

by datian | 2011-04-21 22:51 | スケッチ絵画 | Comments(2)

原発は超高コスト

 原発の発電コストはどのぐらいなのだろう。算出方法はいろいろあるようで東電は自分の都合の良い計算方法をつかって石油よりはコストがかからないといってきた。
 しかし、この巨大原発事故で避難された人々への生活補償、農業漁業への賠償と補償、操業停止を余儀なくされた中小企業などの補償、広大な農地と海の再生費用、原発そのものの事故終息費用と十年単位の放射能管理と廃炉費用、などなどを合計すると想像のつかない巨額な金額になってくる。これは全部コストであり、やがて電気料金として跳ね返ってくることが予想される。もちろん原発事故に関わる住民補償はするべきだが、東電は補償額をケチリながら、損益にならないよう電気料金値上げや国からの税金を無心するだろう。電気代が値上されず税金も使わずということは考えられないが、仮にそうであったとしてもどこかが支払うか犠牲になり、表には出ないが社会的には高コストとなる。
 今回の巨大事故以前からJR東日本、NTT東日本、鉄鋼各社などは自前で発電所を設置しているが、電力会社から電気を買うより自社で発電するほうが発電所を設置する費用を含めてもはるかに安上がりという。大手企業などの大口需要家には安く提供されているはずだが、それでも自家発電より電気代は高いのだ。
 原発は高コストで儲からない、そう判断した伊藤忠商事と住友商事はもっと儲かりそうな米国ですすむ世界最大級の風力発電事業にそれぞれ約170億円を出資した。これを原発事故が起こってわずか1ヶ月ほどしかたたない今日発表した。いやそれより以前から研究していたのかもしれないが、両社あわせて340億円をポーンと出資する素早い動きである。高コストから低コストへより儲かる方へと資金は流動する。
 恒常的に高い電気代で工業製品単価をおしあげ、短期的にも輸出品の放射能汚染という風評被害、海外からの観光客も激減するという被害を受け経済発展の足かせになり、長期的な将来には超高コストな負担が押し寄せてくる。原発に未来と経済的発展のメリットもない。


1 スケッチはいつもの天神からです。
a0037907_21532687.jpg



2 トウゴクサバノオ。(Lumix DCM-G1+ZD50/2.0)
a0037907_21545496.jpg

by datian | 2011-04-19 21:58 | スケッチ絵画 | Comments(2)

近場の山へ

 今日は、妻の野草友人の運転とご案内で近場の山にいってきました。久々の山歩き、自然の空気をたっぷりと吸い込んで、いままでのふさぎ気味の気持ちも軽やかになってきました。妻の膝の状態も配慮して頂き今日はほんとうにありがとうございました。

ニリンソウ (Lumix DCM-G1+ZD50/2.0 画面クリックで大きくなります)
a0037907_21564172.jpg


 原発で一言。
 昨日、原発を学問の部門で推進してきた重鎮であり中心的学者16名が「原子力の平和利用を先頭だって進めてきた者として、今回の事故を極めて遺憾に思うと同時に国民に深く陳謝する」として緊急提言を発した。私の見る範囲では大手マスメディアはこれを取り上げていない。東電に何を遠慮しているのだろう。
 ネットでは、緊急提言の報道がされている。
by datian | 2011-04-17 22:18 | 植物 | Comments(2)

原発推進学者が懺悔

 東京大学名誉教授、京都大学名誉教授、東京工業大学名誉教授など原子力安全委員会や原子力委員会の歴代委員長や委員を務めるなどした日本を代表する学問科学技術分野の原発推進学者の重鎮たち16人が、「国民に深く陳謝する」と緊急提言をだした。提言では、事故の深刻性についてチェルノブイリ事故級の最悪の事態も想定しつつ、巨大事故の終息に有力な解決策が見いだせず、その難しさ厳しさ恐ろしさに震え上がっている。事態打開策について「当面の難局を乗り切るためには、関係省庁に加え、産業界、大学等を結集し、我が国がもつ専門的英知と経験を組織的、機動的に活用しつつ、総合的かつ戦略的な取り組みが必須である」としている。

 これで学問科学技術の分野での原発安全神話は完全に崩壊した。推進学者が懺悔(ざんげ)し陳謝するのは良いここであり当然のことだ。しかし、少し陳謝するのが遅いのではないか、何故この時期にするのかとついつい勘ぐってしまう。
 原発について素人ではないこれほどの学識経験者ならば、事故発生から水素爆発の時点でその絶望的危機的状況を当然にも察しただろう。なぜその時に、緊急提言を出し福島県民と国民を放射能汚染から可能なかぎり守ろうとはしなかったのか。
 今も深刻な状況が続いているが連休明けぐらいに、終息に向かってのわずかな見通し的なものが出てくるのではないかと感じている。アメリカを含めた諸外国のこの問題に対する厳しい見方と対処の仕方が和らぎはじめていることもそう感じさせる。
 これから原発推進学者に対する強烈な非難が起こってくるだろう、それをなんとか柔らげ、自分たちが緊急提言をしたので終息の若干の見通しができたというストーリーを夢見ているのではないかと疑っている。これら原発推進学者が私財をなげうって死にものぐるいで終息の知恵とアイデアを出し財界と政界を原発反対で教育し中止させなければ、この疑いを解くことはできない。


1 スケッチはいつもの天神からです。
a0037907_2153326.jpg



2 近場より。Lumix DCM-G1+ZD50/2.0
a0037907_21535298.jpg

by datian | 2011-04-16 22:00 | スケッチ絵画 | Comments(2)

原発反対は一人ではなかった

 会社から帰宅しようと準備していると、パートの女性から呼び止められた。手に持っているのはパソコンから刷りだした20枚ほどのテキストである。「これを読んで原発はどういうものか主人と調べてます。原発の恐ろしさがよく分かります。」と言ってテキストをかしてくれた。この方にも子供さんがおり、若いパートのお母さんたちはとくに今回の原発事故に敏感になっている。原発について反対、もしくは「ウソばかりついている」と鋭く厳しい見方をする人が増えてきている。反対は私一人ではないとなんだかうれしくなった。

 4月10日に東京高円寺で行われた1万5000人の原発に反対するデモは、NHK、民放各局が完全に無視し報道しなかったようだ。マスコミは事故の巨大さから原発に少しは批判的な報道もしつつも、巨大スポンサー東京電力の顔色をうかがって原発反対だけは報道しなかったのか。

 きょうのNHKの特報フロンティア「大震災 九州の原発は」で、九州電力のお偉いさんがインタビューにこたえて「100%安全なんて一言もいっていませんよ、いままでも言ってきていない、事故を起こさないよう努力はしていますよ」的なことを平然としゃべっていた。玄海原発の危険性はこのインタビューでリアリティをさらに増しゾッとした。


1 スケッチはいつもの天神からです。
a0037907_21511525.jpg



2 ヤマザクラ(Lumix DCM-G1+ZD50/2.0)
a0037907_21522940.jpg

by datian | 2011-04-14 21:54 | スケッチ絵画 | Comments(4)

朝礼で黙祷

 会社の朝礼で、東日本地震の犠牲者に黙祷を捧げることを思い切って提案した。朝礼の司会者でもある社長は「それは良い提案です」と受け入れてくれた。そして関連業者の現地事業所での話として「テレビで報道されているようなものではない。現地は地獄です。」という生々しい話をし、黙祷に入った。
 本当は地震から1ヶ月目の昨日に提案しようと考えていたが、忙しい日でもあり言いそこねていた、というか断られたらどうしようというへっぴり腰だったのだ。黙祷をしてみんなの地震と被災者へのいたわりの気持ちが実感として伝わってきた。

 ネイチャー系ブログでいつものように自然や花や蝶や鳥をつまり花鳥風月を美しく撮って地震以前のときと同じようにアップするのもいいと思う。でもその大切な自然が巨大原発事故で広範囲に壊滅的な環境破壊が進行しつつある。
 私が見るブログの範囲だけで判断してはいけないのだが、どうしてネイチャー系ブログの人は自身のブログでこのことについて意見を言わずに黙っているのだろう。たとえば自分が大切にしているモノに何の言われもなくいきなり泥をかけられたら、「あっ」とか「何をする!」とか「こらぁっ!!」とか思わず叫んでしまうのが当然だと思う。今回は泥ではなく、放射能をあびせられ今も流し続けている。それは自然界だけでなく当然にも人間界にもあびせられている。一言でいい、ふた言でも、何言でもいい、「あっ」でもいい、声をあげてほしい。
 絶対安全といっていた原発はそうではなかった、真っ赤なウソだった、原発には反対であるという私がおかしいのだろうか。私は言おうと思う。
 カメラメーカーもどうなのか、被写体である自然が大きなダメージを受けつつある。なにも言わないのか、被災地のカメラを無料で修理するのもいいかもしれないが、ちょっとは東電に文句をいったらどうか、同じ企業人としてどうなのか。カメラメーカーは元気以上の怒りを出せ。メーカー以上にプロの自然派カメラマンはもっと怒れ。

1 スケッチはいつもの天神からです。
a0037907_2210133.jpg



2 シハイスミレ。(Lumix DCM-G1+ZD50/2.0)
a0037907_22105641.jpg



3 同じく。
a0037907_22111562.jpg

by datian | 2011-04-12 22:11 | スケッチ絵画 | Comments(2)