新春特別企画 絵本的空想科学物語「黄金糖VSダイヤ物語」その6

それでは「黄金糖VSダイヤ物語」その6 スタートです。

【少し間隔があきましたので前回までのストーリーです】
 遭難したマルちゃんとカクタさんの前に現れた宇宙人から黄金糖とダイヤを選ぶように指示さました。黄金糖はマルちゃん、ダイヤはカクタさんがが選んだのですが、二人の間には不信が広がっていきました。

 カクタさんはこのまま一緒に遭難の旅をつづければマルちゃんにダイヤを取られるかもしれないと考え、マルちゃんも同じようにカクタさんに黄金糖を食べられるかもしれないと疑いはじめました。しばらく沈黙がつづいたのですが、二人から同時に「分かれて別々に旅を続けよう」と提案したので互いに驚きました。カクタさんは「別々に動いた方が範囲も二倍になって助かる可能性が多くなるかもしれない」という理屈で別れの言葉に味付けをしました。大人になるとこうした理屈を話の尾ひれにペタペタつけたくなるのです。
 いざ別れる時になるとカクタさんはさすがにマルちゃんの子供一人旅はと心配になりましたが、ダイヤの魅力には勝てません。カクタさんは自分の心配の気持ちに区切りをつけるために最後の別れで抱き合ったときにそっと一個だけダイヤをマルちゃんのポケットにしのばせました。こうして二人は別々の旅を続けていくことになったのです。気づけば宇宙人の姿はもう見えなくなっていました。

 別々になって二人の遭難の旅は続き、カクタさんの食料はそろそろ少なくなってきました。心細く歩いていると前のほうに自動販売機がおかれコンビニがいっぱい建っているのが見えるではありませんか。カクタさんは急いで走って行くと、なんと自動販売機はみんなこわれているしコンビニはみなつぶれて閉店しています。
 しかしカクタさんはあきらめることがきません。試しにお金を入れるところにダイヤを一つ入れてみましたが、ポロンと返却口からもどってくるだけでなのです。十台以上ためしたのですが、やはりポロンとダイヤが吐き出されてしまいます。
 しばらく歩くときれいな壊れていないような自動販売機を見つけました。それはダイヤをお金に換金する自動販売機です。こんな自動販売機があるとは信じられませんでしたが、とにかく一つだけダイヤを入れてみました。なんとお札がたくさん返却口から出てくるではありませんか。それを受け取ってさっそく別の食品関係の自動販売機でためしました。しかし壊れている自動販売機からは、やっぱりお札が返却口からもどってくるだけでした。

 マルちゃんの方も手持ちの食料が少なってきましたが、そこは黄金糖があります。口のなかに黄金糖を一粒いれてなめると、甘い甘い美味しい味が広がって体中に元気が広がっていきます。でも問題がありました。だんだん喉がかわくのでペットボトルの水が不足してきたのです。のどのかわきはどんどんひどくなっていきす。
 しばらく歩いていると、自動販売機がたくさんある不思議な原っぱにたどりつきました。それも飲料水がたくさん入った自動販売機です。自動販売機にはお金をいれないとペットボトルが出てこないのは知っていました。しかしお金などありあせん。ノドがかわいてしかたがありませんので、マルちゃんはお金の代わりに自分が一番大切にしている黄金糖をいれてみることにしました。
 「この甘い美味しさに君はきっとペットボトルをさしだすよ」と心のなかで祈って一粒を入れました。しかし返却口から黄金糖がポロンと吐き出されてくるだけでした。
 トボトボ歩きつづけるとカクタさんが試したのと同じような換金する自動販売機がありました。さっそくまた黄金糖をを入れたのですが返却口から黄金糖がもどってくるだけでした。マルちゃんは二度もガックシしたのです。

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by datian | 2010-01-16 21:38 | Comments(8)
Commented by takep at 2010-01-17 12:30 x
(□。□-) フムフム、ダイヤを換金してくれる自動販売機ね。
黄金糖は換金してもらえないのかな( ̄o ̄;)ボソッ
Commented by あまぎやま at 2010-01-17 17:27 x
2人が再び出会えますように祈っています。それよりこの挿絵は魅力一杯ですね。未来の見えない世相を感じています。
Commented by datian at 2010-01-17 21:02
●takepさん、こんばんは。
自動販売機で間違った商品を買ってしまったときに
換金自動販売機に入れると現金が出てきて希望の
自動販売機で買いなおすことができるようになってます。
黄金糖は製造販売が禁止されているので換金できない
ようです。

Commented by datian at 2010-01-17 21:02
●あまぎやまさん、こんばんは。
描くのに時間がかかったこともあって、あまぎやまさんに
そう言って頂けるとうれしいです。
使わなくなった自動販売機が山のように積んであるところを
見たことがあってとても印象に残っています。このまま自動販
売機が増え続け廃棄物となっていくとどうなるのかと
考えてしまいました。

Commented by aitoyuuki32 at 2010-01-19 17:10
まってました(^_^)
Commented by 魔女メグ at 2010-01-20 04:20 x
続きが楽しみなの^^。
Commented by datian at 2010-01-20 23:00
●aitoyuuki32さん、こんばんは。
ありがとうございます。またせております。
ちょいと仕事が忙しくなって連載が遅れがちです。

Commented by datian at 2010-01-20 23:00
●魔女メグさん、こんばんは。
ありがとうございます。そう言っていただけると
アップしがいがあるのですが、ちょっと仕事が
忙しくなって遅れ気味です。←言い訳です。



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