新春特別企画 絵本的空想科学物語「黄金糖VSダイヤ物語」その5

それでは「黄金糖VSダイヤ物語」その5 スタートです。


 ジャンケンは3回戦で2回勝った方が優勝ということにしてはじめました。1回目は大人のカクタさんが勝ち「あと一回勝てばダイヤは、、、わたしの物だ」とニンマリしました。負けた子供のマルちゃんは口をへの字にまげてくやしい表情です。2回戦ではマルちゃんが勝ちカクタさんが負けて、3回戦の最後の勝負になりました。これで勝った方が好きな物を選ぶことができるのです。
 「どっちが勝っても負けても~恨みっこな~し」と互いに掛け声を出して、グーチョキパー、グーチョキパー、、、マルちゃんは小さな握りこぶしのグーを出しました。カクタさんはパーの手のひらを出して勝ちました。それは小さなグーを大きなパーが包むように見えました。a0037907_2138597.jpg

 カクタさんはこれで大金持ちになれると笑いが止まりません。マルちゃんは伝説の黄金糖を食べることができないとワンワン泣き出しました。カクタさんはマルちゃんが少しかわいそうになりましたが、ここはグッとこらえてダイヤを取る決心を固めました。「それじゃ、いいか選ぶよ」と手を少しうごかすと、マルちゃんの泣き声はもっと大きくなっていきました。手の動きを止めると泣き声はやみます。ちょっと間をおいて動かすとまた泣き出します。カクタさんはマルちゃんがそうとうに欲しがっていると思ったのですが、ここは大金持ちになるかどうかの分かれ道です、思いっきって腕をのばしてダイヤをつかみました。

 ダイヤを取られたマルちゃんの泣き声はきっと大きくなって耳をふさいでも聞こえてくるだろうと思っていたのですが、なんとマルちゃんはピタっと泣き止みました。
 どうしたことでしょう笑い声が聞こえてきます。マルちゃんは黄金糖をしっかりとにぎりしめているではないですか。「カクタおじさんはダイヤでいいの、ぼくが黄金糖をみんなもらうけど、いいの」と真顔で聞いてきいます。
 カクタさんはびっくりして「マルちゃんこそ黄金糖でいいのかい、ダイヤがあれば黄金糖はいくらでも買えるじゃないか」と言いましたが、マルちゃんは黄金糖からはなれそうもありません。マルちゃんは「ダイヤはなめても甘くないし、黄金糖はもう売っていないよ」と言ってニコニコしています。
 カクタさんはビックリしながらも「これはマルちゃんが私を安心させてダイヤを取る計画にちがいない」と疑いました。マルちゃんは「伝説の黄金糖をダイヤで買えるなんてウソをいってぼくから取り上げようとしている」と信じませんでした。

 ここでちょっと黄金糖について話しておかなければいけませんね。現在と違ってこの未来社会では黄金糖はもう売られていないのです。虫歯予防の大運動が起こり飴玉の大様的存在だった黄金糖は製造することも販売することも禁止されているのです。黄金糖の製造販売中止が決まった時は世界中の子供たちが大声で泣き、その泣き声は月に移住している人にも聞こえ、数日つづいた雨は子供たちの涙がまじって塩っぱかったと言われています。
 もちろん人に見つからないようにこっそりと製造され密売されていたのですが、少量でしかなく、黄金糖は伝説の飴玉となったのです。これについても一冊の絵本ができるぐらいの話があるのですが、、、またいつかの機会にしましょう。こういう状況だったのでマルちゃんが黄金糖をほしがるのも理解できるのです。しかしさすがダイヤと比べれば価値は低いとカクタさんは考えたのです。
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つづく 次回をお楽しみ。

次回のさし絵がまにあわなったときは、いつものスケッチか写真をアップするかもしれませんが、ご容赦くださいませ。
by datian | 2010-01-11 21:52 | スケッチ絵画 | Comments(4)
Commented by takep at 2010-01-11 22:15 x
このさし絵本当に心が和みます。(^ー^* )フフ♪
(人-)謝謝(-人)謝謝

話の方もどう進むのか更に楽しみが増してきましたよ。
Commented by あまぎやま at 2010-01-12 16:56 x
マルちゃん、一先ず良かったのですが、ここから先はどうなるのかと少し不安になってきました。
Commented by datian at 2010-01-12 21:48
●takepさん、こんばんは。
描いている本人が一番なごんでいるのかもしれません。

これから先は、、、どんな展開になりますか、お楽しみに。

Commented by datian at 2010-01-12 21:49
●あまぎやまさん、こんばんは。
子供と言うより、マルちゃんの方がやはり親近感がわいて
きますね。

これから先、現代と同じように未来も波乱万丈、はてさて
どうなっていきましょうか。お楽しみに。

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