新春特別企画 絵本的空想科学物語「黄金糖VSダイヤ物語」その4

 物語を続ける前に、読者の魔女メグさんより、コメントで「おじさんと子供に何とか名前をつけてあげてくださいな~」というご提案を頂きました。さっそく子供の名前をマルちゃん、大人の名前をカクタさんにしました。読者参加型絵本的物語のようになってきてうれしくなってまいりました。

それでは、さっそく「黄金糖VSダイヤ物語」その4のスタートです。


 ちょっとここで宇宙人とは突飛のような印象ですが、そこは空想科学物語です。宇宙人の一人や二人は出てくるのが当然、いや出てこない方がおかしいのです。そしてこの時代になると宇宙人は珍しくないのです。この宇宙人は凶暴ではなく、地球征服のための宇宙戦争などはまったくおこなわず、ただ地球人を眺めて地球全体を保護観察地域のようにしています。

 はじめのうちは地球側の軍隊が攻撃したのですが、撃つ弾や砲弾、飛ばすミサイル、そうした兵器がことごとく無力になってしまいまったく歯がたちません。この辺はいつものSFとおなじなのですが、違うのは死者が出ないのです。
 宇宙人からは古い言い方ですが特殊光線が発射されます。これをあびた人間は生まれた時から現在までの人生を何度も頭のなかで再現され、どこで人生につまずいたかが分かるようになっております。一度で分からない人には分かるまで特徴的なところを何度でも脳内再生されます。それで人生を振り返って深く考え、こんな宇宙戦争をしている場合ではない、人生をやり直そうとなるわけです。
 しかし「特殊光線」とは昭和の古い空想科学読本の世界ですね。いまならレーザー光線や波動砲などでしょうか、これも古いかもしれませんが、破壊力だけが大きくなる未来兵器は殺伐として面白くありません。「特殊光線」、なんてよい響きの夢のある名称なんでしょう。
 そして宇宙人は「地球人はウソつき、宇宙人はウソつかない」とどこかで聞いたようなセリフを言う人気者でもありました。、、また話がそれましたね。

 その宇宙人がいたわけですが、宇宙人は二人に光る品物を2種類見せました。
 一つはキラキラと輝くそれはそれは美しいダイヤモンドが20個です。
 もう一つは同じようにキラキラと輝くのですが、黄金糖という飴玉が30個ほどです。
 本当の物語はここからなのです。

 宇宙人は二人をまえに、「ダイヤと黄金糖の好きな方を一種類だけ選んで、これからの旅を続けるように」と伝えました。二人は他にする事もないので従うことにしましたが、どちらがどれを取るか決めかねておりました。
 大人のカクタさんはもちろんダイヤが欲しいと思いました。子供のマルちゃんは黄金糖が欲しいと思いました。二人の信頼関係はそれぞれにめばえた欲望で、少しずつ壊れはじめました。
 カクタさんはマルちゃんもダイヤの価値を分かっているだろうから狙っているにちがいないと考え、どうにかして自分がダイヤモンドを手にできないかたくらんでおりました。マルちゃんはカクタさんもこんなに甘い伝説の黄金糖を欲しがるだろうと思い、なんとか自分に黄金糖がまわってこないか幼稚園と小学校で習っている知恵を総動員していました。
 相手を助けるという信頼関係は、相手をごまかすという不信の関係へとどんどん変わりはじめました。
 しかし二人ともいい方法というか計画のようなものは浮かばず、しかたなく古典的なジャンケンで決めることにし、勝った方が先に欲しいものを取るようにしたのです。


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つづく 次回をお楽しみに
by datian | 2010-01-09 22:15 | スケッチ絵画 | Comments(4)
Commented by takep at 2010-01-10 00:03 x
ふーむ、宇宙人は神のような存在になっちゃうのかな!

さて、どちらが何を手にするのか(^ー^* )フフ♪興味深いですね。
Commented by あまぎやま at 2010-01-10 13:01 x
物欲が絡んだ人間世界は宇宙人にドン具合に映るのでしょうか?両者の絡みが面白そうです、datianさんの世界観を覗けそうで楽しみです(大袈裟すぎましたか)
Commented by datian at 2010-01-10 21:18
●takepさん、こんばんは。
神になるつもりで失敗したような宇宙人かもしれません。
物語はハラハラドキドキする展開をめざしてはいるのですが、
ケンカにならねばいいのですが、どうなりましょうや。
引き続きのご愛読を。

Commented by datian at 2010-01-10 21:20
●あまぎやまさん、こんばんは。
この宇宙人は人騒がせでもあるのですが、なにせ宇
宙人のすること、次の一手が見えてきません。
世界観にまではまだまだ届きません。ちょっとした
思いつきから、ここまで続いていることに我ながら
びっくりしております。

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