新春特別企画 絵本的空想科学物語「黄金糖VSダイヤ物語」その3

それでは、新春特別企画 絵本的空想科学物語「黄金糖VSダイヤ物語」その3のスタートです。


 子供が転び手にケガをしたので、大人はハンカチを包帯代わりにして手当をしました。泣きべそをかいていた子供の顔に笑顔がもどってきました。
 大人が遭難の旅で落ち込んでいるときには子供が幼稚園で習った「チューリップが咲いた」を歌うお遊戯をしました。子供はこれをするとどんな大人も喜んで元気になると思っていたのです。
 子供は大人が4つの心を持っていることを知っています。
1つめは普通の心で、このときは何もしなくていいのです。
2つめは怒る心、子供はただただ怖がっているだけでした。
3つめは笑う心、子供もなんだか分からないのですが楽しくなってきます。
4つめは大人の悲しい心、子供はこれが一番きらいで、はじめのころは子供は大きな声で泣いているだけでした。ある日、子供が「チューリップが咲いた」を練習しているところに、悲しい大人が入ってきてしばらくするとニッコリした表情の大人に変わっていたのに気付きました。それからは悲しい大人には「チューリップ」を歌いました。毎回うまくいくとは限らないのですが、子供にはこの方法しかなかったのです。

 「さいた♪ さいた♪ チューリップのはなが~♪」と子供は歌いつづけました。大人が少しニコッとしたように思えました。子供はもっと元気よく歌いました。大人の悲しい顔は少しずつ笑顔になっていくのが分かりました。風車のうなり声しか聞こえない平原に、やがて子供と大人の「さいた♪ さいた♪ チューリップのはなが~♪」の歌声が清らかに流れました。
 長い遭難の中でこうした助け合いやちょっとした気づかいをとおして二人の間に信頼関係が生まれてきました。

 数日さまよっているある日、人影のようなものを子供が見つけました。「おーい、おーい、そこにいる人は捜索隊ですか」と叫びながら二人は必死で走っていきました。ハァーハァー息をきらせてやっと人影に追い付いてみると、人ではなくなんと宇宙人ではありませんか。ここの宇宙人は人を攻撃しませんが、助けるということもほとんどしません。二人はがっかりしました。


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つづく、次回をお楽しみに。
by datian | 2010-01-07 21:07 | スケッチ絵画 | Comments(6)
Commented by takep at 2010-01-07 23:10 x
(^ー^* )フフ♪楽しさが伝わってくる感じの絵ですね!
((o(^∇^)o))わくわく、宇宙人てどんなんだろう!
Commented by datian at 2010-01-08 21:59
●takepさん、こんばんは。
いろいろな宇宙人がいるのですが、なんせ彼らは映画界で
売れっ子なので、なかなか出演してもらえないのですが、
そこをなんとかしてもらってお願いしました。

Commented by 魔女メグ at 2010-01-09 05:18 x
楽しいですねえ、どうか、おじさんと子供に何とか名前をつけてあげてくださいな~^^。
Commented by あまぎやま at 2010-01-09 12:55 x
子供は子供なりに気を遣いながら生きているのですね。子供の心、大人知らず、何か教えられました。
Commented by datian at 2010-01-09 21:31
●魔女メグさん、こんばんは。
確かにそうですね。子供と大人ではあまりに直裁的ですね。
子供はマルちゃん、大人はカクタさんにします。
さっそく次回から使わさせて頂きます。

Commented by datian at 2010-01-09 21:31
●あまぎやまさん、こんばんは。
これは私の願望のようなものも混じり込んでいます。
でも、あまぎやまさんにそう言っていただけると、とても
うれしいです。
相手に気をつかいながらも同年代でも心がなかなか通じない
難しいご時世かもしれませんね。

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