第36回人物スケッチ会のご報告 その1 クロッキー

第36回人物スケッチ会のご報告

その1 クロッキー


 この日は3人の初参者をお迎えし合計12人で、真剣でアカデミックな空気、そして賑やかで庶民的な雰囲気にみちあふれたスケッチ会となりました。手をブラブラさせる簡単な準備運動ののち2分間クロッキーを5ポーズ、5分間クロッキーを2ポーズ、休憩をはさんで20分間クロッキーを1ポーズ、そして静物スケッチをいたしました。(掲載は順不同です。)


MAさん。(2分間)

 2分間クロッキーはとにかく手を動かしてスケッチの世界に一瞬にして没入する最短の方法の一つです。上手下手は二の次三の次、恥ずかしいという気持ちからも解き放たれ、童心にかえり一心不乱に描く世界へと導かれます。考えるより描いたほうが勝ちです。そんな楽しさが伝わってくるクロッキー、みなさんもぜひ描いてみてください。

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NAさん。

 モデルさんのスッと伸びた身体をストレートにとらえつつ、少し右下がりの肩をアクセントのように描かれたことで、身体全体がしっかりと大地に立っていることをうかがわせています。ハの字に開いた両足先がさらに安定感をリアルに伝えてきます。


YAさん。

 堂々と立っている人間のスゴさのようなものが伝わってきます。生物界のなかで両脚で長時間バランスをとって立つことができるのは人類のみです。日常生活では当たり前のことのようですが、こうして描かれると両脚で立つことへの感謝のような気持ちがわいてきます。エンピツを寝かして描かれたタッチもそうした雰囲気を盛り上げているようです。

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TAさん。

 胸をグッとはって少し上を見ている様子がとてもリアルです。人物スケッチ会のスーパーモデルさんのしっかりとした身体の雰囲気がヒシヒシと伝わってきます。前から見て胸が一番手前にあり、つぎに腰、そして頭部、最後部が両腕両肘である位置関係を描き分ける画力はすごいです。


SKさん。

 左足の位置がきっちりと体重を支えて、少し前に出て立っていることが分かります。表情ともあわせてモデルさんの人懐っこいそしてひょうきんさも出ていて、「やぁ、こんにちは~」と声をかけてきそうです。会場で描いたものですが、日常の生活が見えてくるようなイメージをかきたててくれます。


MZさん。

 トレーナーのズボンのポケットに両手を入れていることがよく分かります。右肩が少し下がり、頭部はわずかに反対側へとそっていることでバランスがとられ、ゆっくりとした動きを感じます。表情からもMZさん自身の真面目でやさしい人柄が温かく伝わってきます。


SAさん。

 スラッとしたモデルさんがスッと立っている姿勢の良さが印象的です。この角度からモデルさんを描くと後ろに倒れそうな絵になりがちです。しかし頭部が少し前に出て脚の膝から下の部分が少し後ろに引いていることで倒れることなく自然な姿勢となっています。微妙なバランス感覚が成功しているようです。

FJさん。(初参加)
 最寄りの駅に貼っていた人物スケッチ展のポスターを見て、友人とともに初参加されました。毎日写真を参考にして今まで4年間毎日練習されてきたそうです。その継続されている地道な努力に感動をおぼえます。そして努力は実を結びこの一枚にも結実されていて思わずうなります。あわせて現実の人物を目の前にして描く新鮮な驚きと感動がこの絵ににじみ出ているようにも思えました。


MTさん。(初参加)

 FJさんとともに参加されました。奥の右脚にくらべて手前の脚を長くして立体感を出されています。右肩も少し下がって両肩のラインが消失点に向い立体感に一役買っているようです。グイグイと強く描かれた線の気持ちよさからモデルさんのサッパリとした気性のようなものが伝わってきました。


TKさん。

 人物は苦手ということで、静物スケッチクラブにのみ参加しておられたのですが、今回は久しぶりに人物スケッチ会に顔を出してくれました。苦手で久しぶりと言いつつも、グッとしまったウエストをしっかりと描写し、ポケットに両手を入れている様子、Tシャツの柄も丹念にひろわれて、TKさんの真面目な人柄が伝わってきます。表情も明るくて爽やかな気持ちになってきます。


そして私です。

 モデルさんのしっかりとした骨格を意識して描いたのですが、どうも男性のようになってしまいました。またまた挑戦です。



by datian | 2017-06-22 20:42 | スケッチ絵画 | Comments(0)
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