スケッチブック展を終えて

 スケッチブック展は終わりましたが感動がまだまだつづいております。

 似顔絵コーナーを受け持ったところからスケッチブック展の感想をご報告いたします。
 はじめにびっくりしたのが、前年9月にごろぉさんも来て行なった小さなスケッチブック展で似顔絵を描いた同じ方が、ふたたびお見えになったことです。小学生一人、年配の男性、そしてデイケアセンターの職員さんの3人の方です。

 前年のときは幼稚園だった彼女は「私は小学1年生になったから絵もうまくなった」といい、スケッチコーナーでもお絵描きを楽しんでいました。さっそく似顔絵もえがきました。

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子どもたちが描いたスケッチです。
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 続いて年配の男性です。この方は「一年前に死んだ時の遺影にちょうどよいと思った、今日は今年の遺影として描いてほしい」と冗談交じりに言い、周囲も私も爆笑です。この場には北九州からリューマチと闘いながらスケッチをリハビリとしてもおこない楽しいでいるmakoさんがいらっしゃり、私の描き方を後ろで見学されていました。
 この似顔絵モデルの男性とmakoさんと私の3人は初対面に近いのですが、話がはずんで止まりません。互いの持病について、それに負けないで生きていくこと、小説の話しなどなど、お聞きしていると自分の中の前向きな気持ちが励まされていきます。
 スケッチブックや公募作品とは一見関係ないようなお話しなのですが、違和感は無くここでなければ聞けないし交流できないのです。似たような交流風景は似顔絵コーナーだけでなく、公募作品とスケッチブック展示の前でもおこなわれていました。

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 前年に似顔絵を描かせて頂いたデイケアセンタの方が、デイケアにお見えになったお年寄りを似顔絵コーナーにご案内くださりました。女性のお年寄りは「きれいに描いてね、、、お見合いにつかうんだから」と微笑みながら言い、ご本人を含めそれを聞いたみんながまた大爆笑です。この場が緊張するのではく明るくホッとした雰囲気につつまれます。
 似顔絵が終わると「ありがとうございました。来年も生きていたらまた描いてくださいね」とおっしゃり、私は「もちろんですよ、いつまでもお元気でいてください、絶対に描きますから」とジ~ンときながらご返事いたしました。

ご感想記入帳には
「私はデイサービスに週3回来てます。ひさしぶりに学生の時を思い出し本当に楽しい絵を見せて戴きありがとうございました。デイサービス本当に来て良かったとつくづくおもいました」
と書かれていました。

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 赤ちゃんも描きました。9ヶ月だそうです。赤ちゃんが笑ったりすると周りのみんなから「わぁ~カワァイ~イ」と歓声が上がります。
 小学生も中学生も描かせて頂きました。
 ふっくらとした男性はなぜこのように太ったのか、まずしい学生時代には好きな物が食べれず、就職してやっと好きな物を食べられ、そればかりを食べたので太ってしまったというお話し。しかし今は愛妻料理で少しづつ元の体重にもどりつつあることなど、なかなか熱い話ではありませんか。いいね。

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 赤ちゃんから小学生中学生、大学生、成人から年配者、お年寄りまで似顔絵と会話と交流をとおして人の一生を垣間見るようでした。

 この暖かい雰囲気は似顔絵コーナーだけでなく、スケッチブック展全体に流れていました。絵を額縁に入れ壁に飾る通常の個展や美術展ではあまり考えられない光景でした。
 スケッチを前にして、登山で健康法の話し、大きな湾を泳いだ話し、子供の時に母がしてくれた愛情について、働いていたときの気持ち、学校の友達について、などなどが話され交流されていきます。不思議でなりませんが、これがスケッチブック展のもつ大きな魅力の一つではないかと思います。
 スケッチの経験の浅い深いに関係なく、上手下手も関係なく、一生懸命描かれたスケッチブックはそのまま机に平積みされ、公募作品は画びょうでパネルに止めての展示です。ある方が「これは、みな大人の人が描いたのですか」と質問されましたが、なんだか分かるような気がします。
 日常生活で接する果物や野菜や食物を懸命にスケッチし簡素に展示されている。スケッチブックにも人物や近場を中心とした風景が描かれ誰もが気軽に手にとって見れる。そんな前向きで直向な姿勢が気取らずに飾らずに目の前にスケッチという形をもって現れ、見ている方も同じようにもっている気持ちが健康という形などをとって出てくるのではないかと思いました。
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 スケッチブックは平置きし公募作品スケッチは画びょう止めで、描く者と見る人の垣根を低くし互いの交流をすすめていく、これこそスケッチ王国建設の大きな一歩だと自信を持つことができました。

 みなさん、大いにスケッチいたしましょう。
 ご協力いただいたみなさん、ほんとうにありがとうございました。



 
 
by datian | 2014-09-17 20:39 | スケッチ絵画 | Comments(6)
Commented by あまぎやま at 2014-09-18 08:54 x
味わい深いコメントをシッカリと噛みしめながら読ませて頂きました。
絵から出て来る副産物も沢山あったようでおめでとうございます。
Commented by mako3po at 2014-09-18 11:15 x
おはようございます。
パソコン修復良かったです。多くの方をスケッチされその方との
対話を覚えていらしゃるのは流石です。

私は初めてお会いしスッと会話が出来た雰囲気です、daitanさんが
自然な姿を捉えるように努力されていると思いました。
1年生の女の子と会話した方は今もはっきり覚えております。
良く似ております。
何分の出来事が一生残るでしょう
博多スケッチブック展にかかわられた多くの方に感謝申しあげます。
健康に注意しながら、楽しみながら続いて欲しいです。

奥様のサイトもかわいらしく楽しみですね
お疲れ様でした。
Commented by datian at 2014-09-18 20:27
⚫︎あまぎやまさん、こんばんは。
スケッチがスケッチだけで終わらずにいろいろなことや
人生とつながっていくのが不思議でもありスケッチブック展の
良いところだと思いました。
日常をスケッチしたスケッチブックと公募作品が気取らず簡素に
展示されていることがとても良い雰囲気となりました。
ありがとうございました。

Commented by datian at 2014-09-18 20:48
⚫︎makoさん、こんばんは。
パソコンの調子は少し良かったのですが、あれからしばらくして
また調子が悪くなってしまいました。今は別の方法でコメントを
しています。

makoさんと、男性と、私の三人で話した内容はとても
強く印象に残っています。
他にももっとたくさんのお話を聞いているのですが
忘れたことも多いのが残念です。でも楽しかった印象は
強く残っています。

楽しくみんなで末長く続けたいと思っています。
今回は遠路はるばる闘病のなかおいでくださり
ありがとうございました。お会いした時、顔色も
良かったので安心いたしました。
これからもよろしくお願いいたします。

Commented by 魔女メグ at 2014-09-19 10:14 x
datianさんの文章の中に、あったかいスケッチの血が流れていますね。
スケッチ王国建設の大きな一歩、確認、すごいわ。
王様の志ひとつで国は作られていきます。
楽しみ~^^。
Commented by datian at 2014-09-19 20:20
⚫︎魔女メグさん、こんばんは。
魔女メグさんに見ていただいた「さざんぴあ博多スケッチ」の
会場があたたかい空気につつまれました。
魔女メグさんたちの応援と協力でスケッチ王国の一歩が
踏み出せました。この勢いに乗って神戸の応援チカラいっぱい
しますね。

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