ダウン症の子どもをスケッチ


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 私の一つ先のテーブルに座った子供、お母さんと一緒でアイスクリームを美味しそうに食べていてとても可愛い。お母さんが細かいところまでとても気を使っているようで、どうもダウン症のようである。

 私が小学生5年生の時だったろうか、学校帰りに仲良しの友達の家に学校帰りにたびたび遊びにいった。その友達の妹さんがダウン症で友達とその妹そして私の3人で家のなかでよく遊んでいた。ダウン症の妹さんは外に出ることができないので室内で新聞紙を丸めてバットをつくりゴムマリで野球をしたり、飛んだりはねたり、絵を描いたりして楽しく遊んでいた。
 私は少し戸惑ったがさほどの抵抗感もなく妹さんをふくめて楽しく遊ぶことができた。それというもの、幼稚園のときに障害のある園児がおり、遠足の時に二人一組で手をつないで歩いていくのだが、その子だけは誰も手をつなごうとせず、私の母が「あんたが手をつなぎなさい」と私にうながしたことがあった。それからこうした行事や行進のときに私がその子と手をつなぐことになった。この経験が無意識に作用していたのかもしれない。

 中学になったばかりの時にその友達が私の家に遊びに来て泊まることになった。夕方になって友達のお母さんが慌てて彼を呼びもどしにきた。そのお母さんも働きに出ており妹さんの面倒を彼がみなければ誰もいないのだ。
 私の母が対応し友達は帰っていった。友達は妹さんの面倒を嫌がってはいない、でも重いことも確かなようでもある。少しだけちょっとだけ、その重さを外して私のところに遊びに来たのだ。彼のお母さんもそのことは承知しているようで、息子に「分かっているでしょ」と言っていた。叱っているのではないのも私にも理解できた。その時に彼の姿と表情を忘れることができない。彼は頭を下げて静かに静かに帰っていった。
 彼が引き上げたあとに、私の母が「〇〇君のお母さんが事情を話しながら泣いていたよ。私も泣いたよ」と諭された。
 そんなことをスケッチをしながら、またスケッチをみかえして思い出していた。
 どうか健やかに育ってください。

写真はお昼休みの散策からです。
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●私は原発反対です。
by datian | 2011-10-24 22:00 | スケッチ絵画 | Comments(6)
Commented by あまぎやま at 2011-10-25 13:25 x
心に沁みる今日の話、3年間だけでしたが障害をもつ子供だけを受け持ったことがありました。
Commented at 2011-10-25 21:20
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by degasdegas at 2011-10-25 21:31
非常に良く描けていますね!! 
私もブログにしましたが、昨今はヘンな誤解を受けやすいから...
いや、確かに、連日のようにヘンな話が(いまは静岡が取り沙汰されてますが、、、)どこでもあります。。。まぁ、世の中なんてもものは、所詮、がっかりさせられるもので、、、彼、彼女らの屈託のない笑顔に、あるいは、時折見せる悲しい顔に心が触れることがあります。。。
Commented by datian at 2011-10-25 21:52
●あまぎやまさん、こんばんは。
 3年間のなかでは人に言えぬご苦労もあり、それゆえに教え子のちょっと
した成長に喜びもひとしおだったと思います。
 小学時代の友人と妹さんは現在どうしているのだろうか、そんなことを
思いました。

Commented by datian at 2011-10-25 21:52
●鍵コメさん、こんばんは。
 世情がだんだん厳しくなるなか、お気持ちさっします。

Commented by datian at 2011-10-25 21:52
●degasdegasさん、こんばんは。
 私の居住区には、「不審者を見たらすぐ通報」みたいな
看板がやたらとあります。それも小学校の周辺にあるので、
カメラを抱えていると、野球をしている子供たちを見学する
ことすら躊躇しています。
 笑顔に心が洗われることがあります。

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